■ 鍋底:野崎「守」
名前は野崎守。
S1では爆破犯扱いされた乃木をバルカ警察から逃がし、日本まで連れ帰る側。
その後は山本の死に違和感を持ち、乃木自身を徹底的に調べる側。
S2では5人の別班を「売った」真犯人として現れ、その裏で5年前から続く潜入捜査と救出用の痕跡を残していたことが見えてくる。
守るって書いて守。
分かりやすすぎる。
問題は守り方。
そこ。
守るために、守ってるように見えない。
■ 助けた相手を、その後いちばん疑う
S1序盤。野崎は乃木・薫とバルカ脱出へ動く。
S1第5話。山本の死へ違和感を抱き、乃木の過去を徹底的に調べる。
助けた人ですよね?
だから調べる。
信用は?
調べてから。
野崎の信頼って「疑わない」じゃないんだよ。むしろ疑う、追う、確認する。それでも必要な時は命を預ける。チンギスとの関係もそうだったけど、野崎の人間関係は最初から好感度ではなく検証回数でできてる気がする。
要約:信用するために疑う。
いい。
■ 「唯一の失敗」が5年後に帰ってくる
5年前、中国。野崎の下で動いていたリュウ・ミンシュエン。
リュウは単独潜入で拘束され、野崎は傭兵を雇って救出を試みる。
届いたのはリュウの遺体と思しき写真。野崎にとって「唯一の失敗」として残る。
S2。リュウは生きていた。しかもシンシー側。
野崎、5年間FAILEDのまま閉じてない。
人をチケットにするな。
REOPEN。
最悪の再オープン。
死んだと思った相手が、敵側から生きて帰る。
■ 人は救えなかった。情報は死なせない説
ここから住民解釈。
リュウを救えなかった経験がある。
だからS2では自分が消えても情報だけは残す。
本人がそう言った証拠はない。
ない。でも残し方が多重すぎる。
監視カメラ。
チンギスへの言葉。
東条への送金。
π。
3日連続、同じ店、午後7時、トイレ。
窓外の電光掲示板。
Shaki Castle。
冗長化。
単一障害点を潰してる。
公安をネットワーク機器にするな。
■ 公安、監視カメラに映る
S2第16話。乃木は、野崎がいずれ別班の力を必要とすると考え、海外の監視カメラへあえて姿を映していたのではないかと読む。
公安ならカメラ避けるだろ。
普通は。
映ってるぞ。
通信です。
見つからない技術ではなく、正しい相手に見つかる技術。
ここが野崎の面白いところだと思う。潜入捜査って普通は痕跡を消すイメージだけど、野崎は全部消したら味方にも届かないと分かってる。だから敵には自然に見え、味方には不自然に見える痕跡を残す。「隠す」と「見せる」を同時にやってる。
隠密ではなく、選択的露出。
■ 1億2600万+1億6000万を送金する人
東条へ2回に分けて送った金額。
乃木が「π」に気づき、各金額へ円周率を掛けると別班5人の居場所を示す座標になる。
摘要欄に住所書け。
それでは敵にも読める。
だからって1億円台を暗号キーにするな。
金額案件と聞いて。
130/140億は帰れ。
126,000,000
× π
↓
座 標
160,000,000
× π
↓
座 標
「振込金額で地図を書くな」
■ 3日連続19:00、トイレへ
リュウは、野崎が3日続けて同じレストランへ行き、毎日午後7時ちょうどにトイレへ立つことへ気づく。
窓の向こうにある金相場の電光掲示板、その過去映像には「Shaki Castle」が紛れ込んでいた。
野崎、毎日19時にトイレ。
そこを記憶するな。
呼んだ?
呼んでない。
同じ時間に同じ行動を3回。人間ビーコン。
19:00定点観測。
■ 「守」が守るとは限らない問題
野崎守。全部「守る」で説明できる。
5人売ったぞ。
潜入のため。
結果5人磔だぞ。
だから守り方が下手。
急に人間味が出た。
守る ≠ 無傷にする。
「守」という名前と行動の一致を制作意図として確定しない。住民が勝手に名前へ意味を背負わせている。
■ 食わせる野崎 → 食わせてもらえない野崎
S1第2話。野崎は乃木や薫へ赤飯を振る舞う。
S2第18話時点。シンシーで飲食を絶たれて9日。
そして現実の公式イマーシブ企画では「野崎とドラムのシンシー牢屋メシセット」が商品化。
食わせる。
食わせてもらえない。
2090円で食える。
俺にもくれ。
チャーハンと肉まんとスープ。
コーン足す?
足すな。
野崎の牢屋メシ、本人より先に客へ提供。
■ 砂漠経験者、9日断食へ
S1。死の砂漠を越える。
S2。シンシーで飲食を絶たれ9日。
脱水症状経験実績あり。
実績にするな。
荒野+断食。40日。
9日。
31日足りない。
31本用意します。
帰れ。
40日接続は聖書連想のMYTH。作品上は9日。
■ 野崎福音書ではなく野崎痕跡書
第一章 助ける。
第二章 疑う。
第三章 追う。
第四章 一度、救えない。
第五章 五年追う。
第六章 裏切ったように見える。
第七章 見つかるために映る。
第八章 金額で座標を書く。
第九章 毎日19時にトイレへ行く。
第十章 9日食えない。
第九章だけ説明がおかしい。
そこが一番原典寄りです。
サニタイズ棚:足場だけ
S1:野崎はバルカで乃木・薫の脱出に協力。第5話では山本の死への違和感から乃木を調査。第2話では赤飯を振る舞う場面がある。
S2第14話:別班5人を売った真犯人として野崎が現れる。第16話では5年前から続く潜入捜査が描かれ、野崎がいずれ別班の力を必要とすると考えて監視カメラへ意図的に姿を映したのではないかと乃木が読む。
S2第16話:東条へ振り込んだ1億2600万円と1億6000万円は、πを掛けると別班員の所在座標になる。野崎が3日続けて同じ店へ通い毎日19時にトイレへ立つ行動と、窓外の電光掲示板もShaki Castleを伝える痕跡として機能。
5年前:野崎の部下リュウが単独潜入後に拘束され、野崎は救出を試みるが遺体と思しき写真を受け取る。TBS記事はこれを野崎の「唯一の失敗」と説明。S2でリュウの生存が判明。
S2第18話:野崎は飲食を絶たれて9日が経過し衰弱。公式イマーシブ企画では「野崎とドラムのシンシー牢屋メシセット」を販売。
「名前の守=物語テーマ」「人は救えなかった→情報は死なせない」「選択的露出」「人間ビーコン」「野崎痕跡書」「40日荒野接続」は住民MYTH。
外部:TBS S1あらすじ / TBS NEWS DIG 第16話・リュウ / TBS NEWS DIG 第16話・π/シャキ城 / TBS NEWS DIG 第18話 / 公式牢屋メシ